貸付金の金利は、4つの数値で構成されています

銀行等、金融機関の貸付金の金利は、下記の4つの数値により算出されています。

1.調達金利
銀行等、金融機関は、預金者、日本銀行等から、資金を調達して貸し出しています。その調達のコストのことで、一般の企業の仕入れコストに当たります。

2.経費率
行職員の人件費、店舗の土地・建物の維持費等、銀行が業務に必要な経費総額を、銀行全体の融資量から算出します。

3.予想損失率
銀行は融資先企業に信用格付を行っています。一番良い格付だったら、ほとんど0%ですが、要注意先以降はだんだんと高くなってきます。例えば要注意先が銀行に100件あって、そのうち5件が債務不履行に陥る見込であると、今までの統計から推測します。
そして、その格付ごとに企業の債務不履行率を算出します。別途、担保や信用保証協会保証等により保全されている融資もあります。これらを考慮して、どれだけ回収不能額が発生するのかを予想します。信用格付が低い、つまり財務内容や業績などが悪い企業の予想損失率は高くなります。
この格付けに基づいて、融資先を「正常先」「要注意先」「要管理先」「破綻懸念先」「実質破綻先」「破綻先」という6つの債務者区分に分けています。

4.目標収益率
金融機関の収益となる部分です。各年度の事業計画によって変動します。

これらを総合的に考慮して、金融機関は個々に貸付金利の設定を行います。
貸付金利=1.調達金利+2.経費率+3.予想損失率+4.目標収益率

例えば次のように計算されます。
調達金利0.1%+経費率0.5%+予想損失率1.0%+目標収益率1.0%=目標金利2.6%

銀行の一番の収益源は、企業に融資することによる貸付金利息です。銀行は目標収益率の部分で儲けを出します。調達金利・経費率・予想損失率は、銀行が融資を行うことによるコストになる部分ですが、このコストを上回る金利を付けられれば、銀行はその分儲かります。
基本的に、銀行は損をしない仕組みになっています。

しかし、銀行が融資をしたい企業には多くの銀行が融資の提案を持ってくるものです。その中で目標金利にこだわっていれば、企業はもっと低い金利を提案してくる銀行から融資を受けることになります。実際には銀行間での競争が金利を大きく左右することになり、優良な企業の取引を無くしたくない状況から、銀行同士で価格破壊を起こしているような現状にもなっていました。